木目金とは of 彫金工房 Aikawa

2009年09月01日_CIMG3703.JPG

木目金とは

日本の伝統技術で江戸時代には日本刀の鐔などの装飾に用いられました。金・銀・銅・赤銅・四分一銀などの異なる金属を何枚にも重ねて溶かし合わせ叩いては彫ってを何度も繰り返し文様を作りあげた金属です



木目金制作工程

木目金は異なる性質の金属を交互に何枚も重ね合わせて一つの分厚い金属の塊を作る事から始めます。同じ大きさに切った金属をキレイに積み重ね治具で固定します。火にかけて溶かし合わせます。この際にロウ材は使いません。金属の融点は性質ごとに違いがあります。異なる性質の金属を交互に重ねているので融点の違いを利用して溶かし合わせます。塊ができたらひたすら金槌で叩いて伸ばしていきます。途中何度も彫り込みながら叩いて木目のような文様を作り出していきます。厚さ2センチ程度ある金属の塊を叩いて叩いて1ミリ程度の厚さにまでする大変な作業を経て完成します。